看護助手になって患者様や看護師と関わって思った事、そしてその後

20代の頃病院で看護助手(ヘルパー)をしていた事がありました。

2年半くらいでしょうか。

わたしはあまりコミュニケーションが得意ではなく接客業とか向かないと思うのですが、病院なら高齢の方が多いのかなと思い働いた事がありました。

小さい頃より友達作りとか苦手でしたが、おじいさんやおばあさんと話すことは好きだったので。

でも病院だから高齢者が多いというのは的外れで、科によっても違いました。

内科などは高齢の方が多いですし、整形外科ではさまざまな年齢の方がいます。

わたしは高齢の方が多いという意味では幸運にも内科に配属されました。

看護助手はその名の通り看護師さんのお手伝いをします。

もちろん医療行為はできませんが、食事介助、オムツ交換、移動のお手伝いなどです。

必然的に高齢の方が多くなってきます。

患者様といろいろなお話しをしながら、お世話をさせて頂くのです。

初めは緊張するものですが、こちらから何度か意思疎通を図ると患者様も声をかけてくれるようになって嬉しいものです。

患者様にもいろんな方がいるものです。

お世話をさせて頂くおじいさんやおばあさんは可愛い方が多かったですが、時にはクセの強い方もいます。

皮肉な言い方しかできない方もいました。

家族や友人の面会の数も人によっては多い少ないがはっきりしていて驚きました。

家族の面会が頻繁だと、「このおばあさん大事にされてるんだな。」と思います。

長期入院していても面会の方を見た事がない方もいるので可哀想でなんだか寂しい気持ちになりました。

その時は年齢を重ねても家族から愛されるおばあさんになりたいなと思いましたが、自分がそう思っていても上手くいかない事もありそうです。

家族との相性もありますし。

わたしはその方の入院している姿しか見ていませんし、その方がどのように生きてこられたかを全て把握する事はできないので。

でもなんだか寂しいなぁと思いました。

でもそんなわたしも父親とあまり相性が良くありません。

学生の頃は何か言われても考え方が異なるので、言い返してばかりいました。

今は普通に話していますが短めに終わらせて、あまり深い話しはしないようにしています。

父親ももう70代前半。

今はウォーキングを日課としており元気ですが、介護が必要になる事があるかもしれません。

わたしは父親を介護できるのかなと考えてしまいます。

入院したら面会に行くだろうかと。

どちらかと言うと幼少の頃より否定され続けてきた事を今もわすれてないし、わすれられないんですよね。

患者様とその家族を見ながら、そんな事を考えていました。

看護助手は全員で5人ほどで少なかったのですが、看護師の方は大勢いました。

その時は男性の看護師はおらず女性の看護師ばかりで女の職場という感じでした。

看護師の方から指示を受ける事も多かったですが、やはりサバサバした女性が多いという印象でした。

看護師と看護助手で立場も異なるので、つかず離れずの関係で良くして頂いたと思います。

看護師の方はお給料もいいですし自立できるからか離婚率が高かったように思います。

わたしの勤めた病院がたまたま特に多かっただけかもしれませんが。

その頃のわたしには看護師のお給料が羨ましくて仕方ありませんでした。

もちろん結婚されている方もいましたが、旦那様が定職についておらずその面で苦労されている方もいました。

なんだか現実を見た気がしました。

でもやはりこの時代に女性が自立できるのはかっこいいなと思ったものです。

わたしもよく「看護師になったほうがいいよ、まだ若いんやから。資格が手に入るし。」と言われました。

看護師なんて学生時代考えた事もありませんでした。

人に針を刺すようなそんな危険な事をわたしができるはずがないと思っていたからです。

でも分からないものですね。

間近に看護師の方を見ていろいろお話しを聞いていたら数年後になんとか看護師になれました。

自立できるお給料がキラキラして見えたのが大きかったと思います。

看護師1年目は本当に何もできず、高いお給料を頂くのが申し訳なかったです。

早朝の採血地獄などわすれる事ができません。

患者様の血管が見えずパニックになった事が何度あった事か…。

コミュニケーション不得意なわたしが看護師になったなんてちょっと誇れる事ですが、やはり大変な仕事でした。

患者様の命を預かる仕事ですから、看護助手の数倍緊張しました。

当たり前ですが先輩も恐いですし。

夜勤などは吐きそうでした。

仕事に慣れるのにも時間がかかりました。

3年目でやっと慣れてきて、プライベートはお給料で充実して楽しかったです。

6年目に出産を機に辞める事になりましたが。

今は専業主婦です。

節約意識を持ちながら生活しています。

辞めて3年ぐらいでしょうか。

今でも看護助手から看護師になった自分に驚いています。

人生って何があるかわからないですね。

やはり看護師になってからのほうが、密度が濃い時間を過ごした感じがします。

マイペースでのんびり屋なわたしには想像を超えて大変だったとしか言えません。

でも良い経験ができたと思います。

次はどんな仕事につくか分からないですが、もう少しのんびりできたらなって思います。